【DC/欧州】 TAXi2 LE JEU (2000年12月) ≪Ubi Soft≫

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ドリームキャスト専用ソフト『TAXi2 LE JEU』。
クレイジータクシー2」ではない。

リュック・ベッソンが製作・脚本した人気フランス映画「TAXiシリーズ」の2作目『TAXi2』をゲーム化したもの。

日本では未発売。北米でも未発売。
実は、欧州でもフランスの一国のみで発売されたソフトだ。
つまり、同じ欧州でもイギリスやドイツなどでは未発売な代物。

欧州地域限定で発売されたタイトルは何本か存在するが、
欧州の一国のみ発売限定のタイトルはこの『TAXi2 LE JEU』のみだ。
【参考記事】
【DC/欧州】 DREAMCAST用GD-ROMソフト (1999年10月14日~) ≪-≫
【DC/欧州】 DREAMCAST用GD-ROMソフト 特定地域仕様 (1999年10月14日~) ≪-≫


販売された地域がフランスのみということで、世界的にはレア度は高め。
プレミアもやや付いている。(フランス国内では安く流通している)


ゲーム自体は1Playerオンリーのレースゲーム。WindowsCEを利用しての稼動。
対応周辺機器としてはVM、レースコントローラー、ぷるぷるパック、VGAに対応。
ゲーム中では原作となる映画動画もフルに活用されている。
BGMも映画と同じものが採用されている(と思う。映画は忘れた)


ゲームモードは「MODE MISSION」と「MODE ARCADE」の2つ。

本ゲームのメインモードである「MODE MISSION」は12のミッションから成り立っている。
分かりやすく言うと、これはストーリーモードで映画のシナリオに添ってレースを行っていく。

もうひとつの「MODE ARCADE」は、シナリオに関係なくプレイするモード。
一番最初は、選択できないが、「MODE MISSION」をひとつクリアしていく事に
遊べるコースが増えていく仕組みだ。


ゲームは制限時間内にゴールに到着すればクリアとなる。
車体はダメージ制になっており、建物などの障害物や他の車に接触するとダメージを受ける。
制限時間を越えたり、規定量以上のダメージを受けるとゲームオーバーになる。


基本的な操作方法は一般的なレースゲームとほぼ同一。
デジタル及びアナログのハンドルキー、アクセル、ブレーキの他、
映画でお馴染みのターボボタンやクラクションボタンもあり、当然ながら視点変更も可能。


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視点変更は4視点。



で、肝心のゲームの出来なのだが。。。

これがまたすこぶる評判が悪い。。


まず、グラフィックのクリオリティがいまいち。
プレイステーション以上、ドリームキャスト以下という中途半端な印象である。
例えるなら・・・ドリームキャスト用『電車でGO!2 高速編 3000番台』のような雰囲気。
ドリームキャストの能力を生かしているとは正直思えない。

実は、この『TAXi2 LE JEU』にはプレイステーション版も存在する。
ドリームキャスト版がWindowsCEを利用しているという点もポイントか。
恐らく、ポリゴンのモデリングなどはプレイステーション版とまったく同一なのではないかと推測。
ムービーひとつとっても、他のドリームキャストソフトのムービーよりも劣っているように感じる。。

プレイステーションベースで開発して、ドリームキャスト向けに流用といった感じか。
もちろん、処理落ちやポリゴン欠けは皆無だが。
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ゲーム内容としても、障害物や他の車に接触した際の当たり判定がシビア・・・
いや、障害物や他の車の配置場所が結構極悪だったりしている。

特に街の中を走っていると、道が狭いうえに、路上駐車している車の多いこと多いこと。
これにガツガツぶつかっていると、即効タイムアウトorダメージ過多でゲームオーバー。
似たような風景の街の中、Y字路がありルート選択になる。ルートを間違えるとこれまたタイムオーバー。

そういった点がかなり不評らしい。

「らしい」と伝聞調で書くのは、あまり自分としては気にしていないからだ。
一種の『覚えゲー』として捉えれば、そういったシビアな部分があるからこそ
映画のような猛スピードで狭い街の路上を走り抜ける快感が味わえるように感じる。
・・・ただし拙者はまだMISSION1もクリアできていない身の上故、一般的な評価の方が真実味があると思われ。

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なにはともあれ、機会があったら入手してプレイしてみるがいいさ。



【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪かなり難≫
【プレミア度】(極安/安/普通/高/極高)
 ≪普通-高≫