【北米/MD】 GENESIS CD-X (1994年4月発売) ≪セガ≫

イメージ 1

イメージ 2

数あるMEGA DRIVEハードの中で、最強のハードと謳われているモデルがある。
それが『マルチメガ』シリーズだ。
マルチメガシリーズは、その優秀な設計から非常に人気があり、ハードの流通量の少なさも相成って、
その全てのモデルが極めてレアでプレミアが付いている。
今回紹介するハードはそのマルチメガ シリーズの北米版『GENESIS CD-X』である。
GENESIS CD-Xとは、端的に説明するとGENESISSEGA CDが一体化したハードだ。
つまり、言い換えるとマルチメガ シリーズとは、MEGA DRIVEとMEGA CDが一体化したものなのだ。

MEGA DRIVEとMEGA CDの一体化マシンというと他にWONDER MEGAシリーズがある。
WONDER MEGAシリーズとの大きな違いは、その尋常でないコンパクトさにある。
GENESIS CD-X(マルチメガ)の外寸は、なんとCDウォークマン程の大きさしかない。
スマート化されたWONDER MEGA2の、二分の一以下の大きさなのだ。

GENESIS CD-X(マルチメガ)の特筆すべき点は他にもある。
MEGA DRIVE2用のACアダプターが一つで済むのは当然として、乾電池でも動作可能なのだ。
映像音声出力はMEGA DRIVE2のケーブルが使用でき、音声出力用にライン出力端子も装備。
特にサウンド能力に関しては、その音質が他のMEGA DRIVEハードを差し置いて非常に秀でている。

MEGA DRIVE2では接続不可能になってしまった下位互換オプション機器の「メガアダプタ」も装備できる。
WONDER MEGAシリーズでは改造が必要だったアップグレードブースター「SUPER 32X」も
なんの問題なく接続可能なのである。

SUPER 32X接続に関してGENESIS CD-Xの強みは、SUPER 32X用CD-ROMソフトが手軽に使用できる点であろう。
日本では未発売で終わったSUPER 32X用CD-ROMソフトであるが、海外では発売されている。
日本でこのSUPER 32X用CD-ROMソフトを動かすには、SUPER 32X本体の他に海外版のMEGA DRIVE
海外版のMEGA CDを用意するか、エリアプロテクトを外すコンバータを、MEGA DRIVE用とMEGA CD用と
用意しなくてはならない。
SUPER 32X用CD-ROMソフトを稼動させる為には、非常に手間がかかるのだ。
それがGENESIS CD-Xがあれば、SUPER 32Xを装備するだけで簡単に稼動できるのである。
作品の質はともかくMEGA DRIVEハード最強のソフト「SUPER 32X用CD-ROMソフト」を動かすには、
MEGA DRIVEシリーズ最強ハードのひとつ「GENESIS CD-X」が相応しい。



【マシン名】
 GENESIS CD-X (1994年4月発売)
【価格】
 $399
【メーカー】
 セガ
【スペックはMEGA DRIVE+MEGA CDと同等】
【ETC】
 CD-G、CD-ROM内蔵
 手動方式 トップローディング
 ライン端子×1
 コントロール端子 2ヵ所
 スロット カートリッジ 1ヵ所
【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪極めて難≫
 マルチメガシリーズは全てがレアで、プレミアが付いている。
 中古市場でもなかなか見かけない。
 しかし、非常にレアなマルチメガシリーズの中では、
 GENESIS CD-Xは比較的入手しやすい部類に入る。