【DC/北米】 DREAMCAST用GD-ROMソフト (1999年9月9日~) ≪-≫

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北米で発売されたDREAMCASTGD-ROMソフト。
日本より遅れること約1年後に北米でもDREAMCASTの販売が開始される。
時期的に「Power VR2」チップの歩留まりも向上し、本体の供給も安定化されていた。
低価格でハイスペックなDREAMCASTは北米において日本以上に好意的に迎えられた。
また、ソフト開発においてもノウハウが蓄積され波に乗ってきた時期でもある。
ソニックなどの優良コンテンツを含め、NBA2K、NFL2Kなどのスポーツシリーズがヒットとなる。
海外では恐らくセガの抱いていた『理想的なスタート』を切ったといえる。
第2のGENESISになりうるだけの絶好のスタートを切ったDREAMCASTだが日本市場の販売不振が足枷となった。
DREAMCAST発売後、わずか1年半で製造中止が発表される。
北米・欧州では売上が右肩上がりのままでの製造中止となったのだ。
それもこれも前世代機SEGA SATRUN事業の失敗によるセガの究極的な財政危機によるものだ。
セガにとって、DREAMCAST事業は海外市場だけでなく、日本市場においてもトップシェアを獲得しなければ
会社として運営できないくらいその体力は低下していたのだ。
自分はアンチ大川功氏(セガ元会長/元社長。故人)の人間なのだが、今でもセガが存在し続けていられるのは、
彼が私財の約850億円をセガに投与したおかげであるのは認めざるを得ない。
(但し、今のセガにどれだけの存在価値があるのかは人によるだろうし、
ゲームハード事業撤退の責任は大川氏にも多くあるので、両手を挙げて感謝をする気にはなれない)

ただひとつ云える事は、SEGA SATRUN事業があれほどの失敗に終わらなければ、
DREAMCASTは、更に数年は現役で続いただろう。。
つか、SEGA SATRUN事業でそれなりに利益がでていたら、DREAMCASTの発売自体がもっと後になったのだろうが。


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北米版DREAMCASTソフト。
初期の北米版のイメージカラーは白地にオレンジのぐるぐるマークである。
(日本は、オレンジ地に白いぐるぐるマークで逆だ。)
日本のドリームキャストはどこかかわいらしさの感じるデザインだが、
北米版はシックな色合いでまとめられている。
音楽用CDケースと同一規格のプラスチックケースを採用。(124mm×142mm×10mm)
取扱説明書は表紙はカラー印刷だが中身はモノクロ印刷。


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中期以降・・といってもDREAMCAST発売後、半年後か1年後の北米版DREAMCASTソフト。
北米版のイメージカラーが黒地にオレンジのぐるぐるマークに変更される。
よりシックにクールになった印象でこれはカッコイイ感じ。
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最大の変更点は、DREAMCASTの表記。
SEGA DREAMCAST』から『DREAM CAST』に変更されている。『DREAM CAST』ブランドの浸透を狙ったものか。
画像は日本未発売の「ボンバーマンオンライン」。なかなかデキも良い。
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ちなみに一部、初期のスポーツ系のソフトは、側面がオレンジ色になってました。


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2枚組みケースの例。
『ALONE IN THE DARK』は日本版同様、厚みのある2枚組みCDケースを採用。
PHANTASY STAR ONLINE』は、スリムタイプの2枚組みCDケースを採用している。


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画像は、欧州では発売されず北米でのみ発売されたソフト。
『2K1シリーズ』や『エスピオネージェンツ』は日本でも発売。
DREAMCASTには、北米では発売したけど欧州では未発売。欧州では発売したけど北米では未発売といったソフトが結構多い。
これは、欧州と北米での好みの違いというのもあるのだが、なんといっても1年半という海外DREAMCAST
刹那的ともいえる寿命の短さにあると思われる。
最初は北米に投入して後から欧州へ・・、もしくは最初は欧州に投入して後から北米へ・・と、
色々あ~だこ~だしているうちに時間切れの尻切れトンボになったのが原因だと思われる。。
ちなみに、『D2』『Death Crimson OX』『Gundam: Side Story 0079』『餓狼絡みのシリーズ』などは北米のみ発売。
そして、『Fighting Vipers 2』『Rez』『Shenmue II』などは欧州のみの発売だ。


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こちらも北米でのみ発売された「FLAG TO FLAG」。
お馴染みのSEGA SPORTSシリーズ。カートを題材にしたレースゲーム。


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北米DREAMCASTではレイティング制度(年齢制限)がある。
『EVERYONE』が全年齢。『TEEN』が10代以上推奨。『MATURE』が大人向けである。
北米では性的表現に対する規制が厳しい為、年齢制限のあるソフトの多くは過激な暴力表現によるもの。
ちなみに画像で『MATURE』ソフトとしてチラッと使われている『South Park: Chef's Luv Shack』は、
性的表現による規制。性的表現というか過激な下ネタ。
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沢山のタイトルを一枚の纏めた「in 1」ソフトでは、
画像の様に『EVERYONE to TEEN』などと表記されかなり細かい。それだけレーティングが重要視されている。

尚、北米DREAMCASTは、2002年までの間に248本(推定)のタイトルが発売された。(正規版のみ)


【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪易-極めて難≫
【プレミア度】(極安/安/普通/高/極高)
 ≪極安-高≫