映画『マダガスカル』@有楽町

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4日に銀座の丸の内TOEI2にて、映画『マダガスカル』を観てきました♪
う~ん。最初はあんまり興味がなかったんだけど、
世界不思議発見の「マダガスカル」特集で興味が湧いてしまって観たくなったのだ。

で。で。で。観た感想は、、、
内容は無に等しいぐらいのエンターテイメント性最重視の作品でした。

いや。まったく内容が無いわけではないが、、まぁ「友情は大事だよね♪」程度の話です。

設定として、肉食獣と草食獣のおともだちが、自然に帰ってもおともだちでいられるかという
リアルに考えてみた場合、とてつもなくシビアな課題なわけなんですが。
いかせんお子さま向きの作品なので、最終的な部分では自然の大法則「弱肉強食」を、
あっさり覆す終わり方となるのは当然でありまして。
そもそも、肉食獣と草食獣の友情なんてテーマは、
我々の住む現実世界にとっては、まったくもってナンセンスなわけで。。
つまりは、話の内容に感情移入できないのですよ。

そんなわけで、この映画には中身が無いと断言できます。

だからといって、中身の無い映画がつまらないのかというと、
まったくそういうわけではなくて。
むしろ、この映画はそれなりにイカス感じで面白かったです。

とにかく冒頭でも書きましたがエンターテイメント性を最重視している。
まさに総天然色娯楽作品(意味不明)。

キャラクターのモーション/アクション、セリフ回し、そしてトリッキーな舞台といった
エンターテイメントの小道具的要素のコンビネーションが、
ボーっと見ているだけでも堪らなく楽しい気分にさせてくれるんです。

特に動物園から抜け出す辺りのシーンは、殺人的なテンポの良さで圧倒しながら笑わせてくれます。
使われている曲もどうにもこうにも渋い選曲揃いです。
つまり製作者サイドも、シナリオではなく、動きだけでいかに観客を楽しませるかを
重視して作っていったのではないでしょうか。

僕的にはこういう映画も全然アリだなと思っています。
だって映画の黎明期の作品ってまさにこんな感じだったと思いますもん。
原点回帰です。

もし続編を作るなら、やっぱり内容ナッシングで、
エンターテイメント性を変態的にパワーアップして作って欲しいですね♪


気になる点としては、「マダガスカル」というタイトルの割には、
マダガスカル諸島らしさとかがあまり生かされてなかったのが残念。。
別に舞台がマダガスカル諸島でなくっても作品は成り立っていたと思うよ。