幼児用コンピュータ『ピコ』と任天堂とゲーム業界の未来。。

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ピコというのはSEGAの子会社のSEGATOYSという会社から発売されているマシンです。
このピコは、幼児用の教育コンピュータで、TVゲームのように遊びながら
色々な勉強ができちゃうという代物なのです。
(ちなみに上の画像は海外版PICO)

で。
それはそうと、そのガキんちょ用のマシンの何が面白いのか?

と思われる方が多くおられると思いますが、

それが結構、面白いんです

まず、SEGAマニア的見地からいうと、ピコとメガドライブとはアーキテクチャ的にほぼまったく同じという
所が面白いんです。SEGAマニアと呼ばれる人はそれだけでヨダレたらしながら興奮します。怖い人種ですね。
只、そういったマニア的見地からではなくとも面白い部分がピコにはあります。

具体的な例を挙げましょう。たとえば、女性であれば小さい頃にオママゴトをして遊びませんでしたか?
ピコにはオママゴトのゲームもあるんです。お台所のミニチュアみたいなもの本体に取り付けまして、
それがTVゲームでいうコントローラのような役割をしています。
http://www2.plala.or.jp/master_s/pico/hard/option/pico_cook.jpg
台所のミニチュアのガスコンロのスイッチを入れると、画面上のガスコンロに火がともります。
ガスコンロに付属のミニフライパンを置くと、画面上のガスコンロにもフライパンが置かれるんです。
ミニチュア上のまな板で付属のミニ野菜を切れば、画面上の野菜も切れるんです。
ミニチュアの水道を捻れば、もちろん画面上の水道も流れだすんです。
あっ!火加減に気をつけてください!強くし過ぎると焦げてしまうんですよ!
ミニチュア上のフライパンもことこと揺れだします。
。。どうでしょう?なんか面白くないですか?まさにデジタルおままごとなんですよ。
他にも、昔、「ガブッちょ」という釣りのゲームがあったのを覚えていますか?
「オイラはがぶっちょ♪腹ペコがぶっちょ♪」のがぶっちょ。これもピコに移植されています。
http://www2.plala.or.jp/master_s/pico/hard/option/pico_turi.jpg
釣りコントローラーのようなデバイスを本体に取り付けて、本家と同じように遊ぶんです。
(同じ、発想の流れで、昔「リカちゃん電話」というおもちゃがあったと思いますが、
それのピコ版みたいなものもあったりします。電話コントローラー(?)を使用。。)

ちなみに、普通のTVゲームによくある特殊デバイスは、ほとんどピコにも存在します。
特殊デバイスとは、、キーボードプリンターハンドルコントローラーツインスティック
果てはカラオケなど。。

もひとつ、おまけにピコには、フルボイスのソフトや、音声認識機能をもつソフトも
かなり早い段階で投入されています。(音声認識に関しては「シーマン」よりも前です)
ちなみにピコの本体性能はメガドライブと同じです。
(あまりピンと来ない方はスーファミと一緒と考えてください)
ソフト媒体もCDROMではなく、絵本型の変形カートリッジROMなんです。

どうでしょう?なんか凄く面白そうではありませんか?
少なくとも、そんじょそこらのTVゲームにはない創意工夫と技術に溢れていると思いませんか?
アイディアとそれを具現化するパワーと情熱があれば、本体の性能なんてあまり関係ないんでは
ないでしょうか?
#かつての僕はピコのそういった部分に凄く惹かれ、
#そこから「ぴこぴこPicoぴー」というサイトを立ち上げるに至りました。


今現在、一般的にTVゲームは、任天堂に代表されるおもちゃとして進化していく流れと、
ソニーマイクロソフトに代表されるエンターテイメントとして進化していく流れとの
二つに分かれつつある状況にあるのですが、
ピコはまさにおもちゃとして進化していったTVゲームなんです。
おもちゃとして進化していったTVゲーム業界の未来を、ピコから窺い知れるかもしれないんです。

エンターテイメントとしてのゲームと、おもちゃとしてのゲームとどっちに惹かれるか?
それは人それぞれだと思うのですが、僕はどちらかというと任天堂を応援していきたいですね。。



ちなみに中盤2枚の画像は、SEGAデジオで撮影したものです(泣)