【日本/MS】 SEGA MARK3 (1985年10月20日発売) ≪セガ≫

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8Bitセガハードマシンの名機と謳われるマーク3。その名の通り三番目のセガハードだ。
SG-1000II投入後も、ファミリーコンピュータとの売上台数の差が縮まるどころか広がりを続け、
起死回生を狙うべく、グラフィックチップを変更することになったSG-1000マシン。
その結果、ここで初めてファミリーコンピュータのマシンスペックを越えることになる。

マーク3自体は従来のSG-1000シリーズのソフトの使用が可能であり、下位互換を実現している。
逆にマーク3用のソフトは今までのSG-1000シリーズのハードではプレイできない。
つまりマーク3は、従来のSG-1000シリーズの完全な上位互換マシンとなる。

SG-1000II発売後、わずか一年後の上位互換ハードの投入は、一部のユーザの反感を買うことになる。
しかし、グラフィック性能を強化した新ハードは、新規ユーザの開拓には有効的だったといえる。
アーケードゲームを家庭用に移植する」というセガお家芸SG-1000の時代から既にあるものだが、
従来のハードのスペックではまともな移植ができないのが実情だった。
グラフィック強化は、開発者側・ユーザ側共通の願いであったわけだ。
実際、マーク3用ソフトは、強化されたグラフィック性能をふんだんに使い、
続々と"映える"名作ソフトを輩出していくことになる。

当時のセガのソフトの供給媒体は、ROMカートリッジとカードとあり、
カード媒体のソフトを遊ぶには、別途「カードキャッチャー」という周辺機器を購入する必要が
あったのだが、マーク3には初めからカードスロットが搭載されていた。これも魅力のひとつだろう。

セガの家庭用ゲーム機市場への取り組みが徐々に本気になっていくなか、
SG-1000→SG-1000IIの移行が、付け焼刃的な対応であったのに対して、
SG-1000II→マーク3への移行は、仕切り直し的な意味合いがあったことに注目したい。
PCを意識したグラフィックチップを捨て、ゲームを開発するに相応しいグラフィックチップに
載せ代えたのだ。



【マシン名】
 SEGA MARK3(SG-1000M3) (1985年10月20日発売)
【価格】
 \15,000
【メーカー】
 セガ
【CPU】
 Z-80A(4MHz)
【MEMORY】
 ROM オプション 8KB~48KB(別売)
 RAM 8KB ホームBASIC使用時(24KB別売)
 VRAM 16KB
【GRAPHIC】
 グラフィック表示 256×192ドット
 カラー 64色
 パターン 8×8ドット最大448種類
 1ドット毎16色設定可
 スプライト 8×8ドット最大256種類
 1ドット毎16色設定可
 1画面に64個まで表示可
 スクロール 上下左右、斜め、部分
【SOUND】
 PSG音源3音+ノイズ1音
【ETC】
 ジョイパッド 2個使用可能(2個オプション)
 カード用スロット×1
【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪難≫
 非常に古いものなので入手は難しいのだが、SG-1000、SG-1000IIよりは中古市場に流れている。
 また、市場価格的には状態に拘らなければ比較的安価で入手できる。
 箱説付き、若しくは新品同様のものになると、旧世代マシン同様それなりの値段になると思われる。