【北米/GG】 GAME GEAR (1991年4月発売) ≪セガ≫

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北米で販売された「GAME GEAR」だ。
日本版GAME GEARとスペック的に違いが無いのも当然だが、エリアプロテクトも無いので
本体自体は日本のものとほとんど同じものと考えてよいだろう。
#一般的にGAME GEARに限らず、携帯用ゲーム機にはエリアプロテクトが無いものが多い。
違うのは電源端子。日本のゲームギアメガドライブ1と同じ規格のアダプターを使用するが、
海外版GAME GEARは、メガドライブ2と同じ規格のアダプターを使用するのだ。
画像のパッケージは後期販売のもの。GENESIS本体のパッケージを意識したデザインとなっている。
初期のパッケージは、MASTAR SYSTEM本体のパッケージを意識したデザインであった。

海外におけるGAME GEAR事情は概ね順調だったといえる。
GENESISの大ブレイクによるセガブランドが確立されたのも相成りつつ、
何よりもビジュアルのダイナミックさに拘る海外では、"カラー"であったことが評価されている。
ソフトコンテンツも、日本同様、Mrk3からの移植、MEGA DRIVE(GENESIS)からの移植が好評を博した。
そして、MASTER GEAR CONVERTER(マスターギアコンバータ)の存在も大きい。
このMASTER GEAR CONVERTERを装着することにより、GAME GEARでMASTER SYSTEMのソフトを
稼動することができるのだ。
MASTER SYSTEM(海外版Mrk3)とGAME GEARアーキテクチャがほぼ同一であったが故の裏技だろう。
海外においてこのコンバータの存在が、MASTER SYSTEM市場とGAME GEAR市場との相乗効果を起こさせ、
市場を振るわす要因の一つとなっていた。
尚、MASTER GEAR CONVERTERはセガ非公認のコンバータではあったが、
セガ社自身もその存在を決して悪くは思っていなかったようだ。

海外での好調ぶりもあってGAME GEARは6年以上という長期間を家庭用ゲーム市場で生き長らえた。
「普及台数の割には長生きなハード」として世間では認知されているがそれは大きな間違いだ。
日本を含む世界販売台数は、1,400万台を越えている。
つまり、マーケットとして成り立っていたからこそ長期間GAME GEARは供給され続けていたのだ。
企業として、利益のでる商品を易々と手放したりはしない。
特にセガは見切りの早いメーカーであることは、セガファンにも良く知られているとこだろう。
家庭用ゲーム市場において伝説にもなっている1億台販売を果たしているGAME BOYと
単純に比較するのは決して賢いとはいえないのではなかろうか。
GAME GEARがGAME BOYに惨敗したのも事実だが、GAME GEARが決して失敗したハードではないのも事実だ。



【マシン名】
 GAME GEAR (1991年4月発売)
【価格】
 不明
【メーカー】
 セガ
【スペックは日本版GAME GEARと同等】
【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪やや難≫
 日本にもそれなりの量が輸入されたのもあってか、
 たまに日本市場でも見られる。
 特別にプレミアが付いている様子も見られない。