【SS/日本】 セガサターンコレクション~名作たちの逆襲 (1997年4月25日~1999年3月11日) ≪-≫

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セガサターンコレクション・・・通称「サタコレ」。
過去に発売された名作ソフトを、安価(\2800)で販売した企画。つまり、廉価版。
プレイステーションのBESTシリーズのサターン版。(つか、パクリ。)
良いものはどんどん取り入れようとしたセガの取り組みでこれはこれで評価できる。

ただ、1997年というとサターンの一般的な人気は完全に下降線。
中古ソフトはおろか新品ソフトも発売後間もなくに売り叩かれていたような状況で
この廉価版にどれほどの効果があるのだろうかと疑問に思った諸兄も多いはず。
日頃、ゲーム屋さんに足を運ばないようなライトユーザーには評判は上々だったようだ。
しかし、そのライトユーザーもプレステへの移行が着々と進んでいたので、
恩恵を受けたユーザーはかなり限られていただろう。

サタコレは、ドリームキャスト発売後も1999年3月11日まで続々と発売され計66タイトルにも及ぶ。
画像は全66タイトルフルコンプの図。
プレイステーションBESTには到底及ばない数だが、末期サターンの死に体な市場を考えると
かなりの数を用意したものだと関心させられる。


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サタコレと通常版の比較。
赤と白がサタコレのイメージカラー。
金と黒の通常版カラーと比較すると若干チープに感じられるが、これはこれで良い。
パッケージデザインは、通常版のパッケージをアイコン化(もしくは額縁に飾ったような)したようなイメージ。
また、サタコレシリーズを現す『サタコレロゴ』が、パッケージ、帯、そして円盤にもプリントされている。
円盤のデザインだが、参考画像の「シルエットミラージュ」では、かなりの差異がみられる。
通常版は、グレーとブラックの2色刷りだが、サタコレ版では黒の1色刷り。
シルエットミラージュ」は特殊な例で多くのサタコレ版は、『サタコレロゴ』の有りか無しかの差異しかない。

また、ソフトの内容的には、通常版とサタコレ版に差異が無いのが基本。
ごく一部のソフトにはバグを改修したり、難易度調整を行っているものもある。
例えば、『エネミーゼロ』のサタコレ版ではセーブの回数が無制限となるベリーイージーモードが追加されている。


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『サタコレロゴ』の有無。実はサタコレ版はソフトの型番が振り直されている。
その為に、プリントされている型番も異なるが、これは帯やケースでも同様。

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サタコレのケースは通常版と同一。
バーチャ2やナイツなど、円盤を固定する土台部分がスケルトンタイプのものは通常版と同様の仕様に。
尚、ケース(パッケージ裏面)のデザインも型番以外は全て通常版と同一のものである。

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「バルクスラッシュ」の通常版のパッケージ紙は特殊なコーティングがなされていて、
賛否両論な部分があったが、サタコレ版は当然普通の紙質なものに。
「テクストード・ルド」のような、CDは一枚なのにケースは2枚組みケースだったソフトも、
サタコレ版では一枚組みCDケースに変更されている。
また、「サカつく2」等の一部ソフトで導入されていた、少し分厚い特殊一枚組みCDケースは
サタコレでもそのまま採用されている。

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サタコレシリーズの中でも特殊なのが「ストリートファイターZERO2’」だ。
なかには、「ストリートファイターZERO2」のサタコレ版と勘違いしている方もいるが、
サタコレで発売されたのは「ZERO2’(ダッシュ)」である。
「ZERO2’(ダッシュ)」の通常版なんてあったっけ?なんて思われるかもしれないが、
実は、「ZERO2’(ダッシュ)」は、「ストリートファイターコレクション」に収録されていたもの。
つまり、サタコレ版「ストリートファイターZERO2’」は、
ストリートファイターコレクション」からシングルカットされたものなのだ。
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よって、サタコレ版「ストリートファイターZERO2’」のパッケージデザインはサタコレ独自のもの。
サターンソフトのコンプを狙っている方は取りこぼしが無いように注意していただきたい。


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おまけで、サタコレ第一弾の広告チラシ。(裏面はセガエイジスの広告となっている)
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サタコレ第二弾の広告チラシ。
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◆サタコレ全一覧 ◆
※◎=楽勝 ○=やや難 △=難 ▲=かなり難 ×=極難  (レア度であり、プレミア度ではありません)】
[2007年下半期 関東小売店/ネットオークション/ネットショップにおける入手難易度(個人的所感)]
― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― ― 
【△】アドバンスドワールドウォー
【○】アルバートオデッセイ外伝
【◎】エネミーゼロ
【△】カルドセプト
【○】ガングリフォン
【◎】機動戦士ガンダム
【○】ぎゅわんぶらあ自己中心派
【▲】こちら葛飾区亀有公園前派出所
【△】古伝降霊術 百物語
【○】コマンド&コンカー
【◎】ザコンビニ~あの町を独占せよ~
【○】サイドポケット3
【◎】サクラ大戦
【○】サターンボンバーマン
【▲】ザハウスオブザデッド
【◎】SANKYO FEVER実機シミュレーション
【△】サンダーフォースV
【▲】Jリーグプロサッカークラブをつくろう
【◎】シーバスフィッシング
【◎】上海 万里の長城
【×】シルエットミラージュ
【○】真女神転生デビルサマナー
【○】スティーブスロープスライダース
【×】ストリートファイターZERO2’
【◎】セガラリ?チャンピオンシッププラス
【△】仙窟活龍大カオスシード
【○】全日本プロレス フューチャリング バーチャ
【○】ソード&ソーサーリー
【△】ソニック ジャム
【○】ダイナマイト刑事
【◎】チョロQパーク
【◎】Dの食卓
【◎】デカスリート
【×】テクストートルド
【○】テクノモーター
【◎】テトリス
【◎】DX人生ゲーム
【○】テラファンタスティカ
【◎】トゥームレイダー
【○】怒首領蜂(ドドンパチ)
【○】ドラゴンフォース
【○】ドラゴンボールZ偉大なるドラゴンボ
【△】ナイツ
【◎】2度あることはサンドアール
【△】バーチャファイター
【◎】ばくばくアニマル
【○】パズルボブル2X
【△】バルクスラッシュ
【◎】ファイティングイリュージョンK?1グ
【◎】ファイヤープロレスリング
【△】ファルコムクラシック
【○】ぷよぷよSUN
【◎】ぷよぷよ
【△】プリンセスクラウン
【◎】プリンセスメーカー
【◎】プロ麻雀極S
【△】プロ野球グレイテストナイン98
【◎】本格プロ麻雀 徹萬スペシャ
【△】マジカルドロップIII
【△】メタルブラック
【◎】桃太郎道中記
【○】ラングリッサーIII
【△】ラングリッサーIV
【○】レイヤーセクション
【×】ロックマン
【▲】ロックマンX4


【サタコレ以外の廉価版】
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サタコレと勘違いしている人が多い「蒼穹紅蓮隊 御徳用」。(2800円)
これはエレクトロニークアーツ独自の廉価版。
超名作SHTが安価で入手できるだけでなく、バトルガレッガの体験版も収録されていてまさに御徳用。

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光栄独自の廉価版シリーズ「KOEI BESTコレクション」。(2800円)
三国志IV」「七つの秘館」「太閤立志伝II」「ウイニングポスト2」「エアーマネジメント96」などがBEST化された。

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\2800で販売されたニューパッケージ版「新世紀エヴァンゲリオン」。
あえて、サタコレとして売らなかったのは、エヴァブームの最中でエヴァのブランドイメージを重視した結果か。
KIDのサンキューソフトシリーズやアイマックスの「サイバードール 復刻版」も廉価版の類。
こちらは共に3900円で販売。



【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪易-かなり難≫
【プレミア度】(極安/安/普通/高/極高)
 ≪極安-高≫