【SS/日本】 セガサターン 拡張カートリッジ (1996年~) ≪-≫

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セガサターン本体後方に備わっている拡張スロット。
パワーメモリーの装着に使用されるのことの多い拡張スロットだが、
モリー拡張用のカートリッジを装着するのにも使用する。(つまり、同時使用は不可)

データの一部を予め拡張カートリッジに格納しておくことにより、
CDの読み込み時間の短縮を実現させたのが、メモリー拡張カートリッジの役割である。
主に、膨大なキャラクターパターンを要する格闘ゲームに採用された。

モリー拡張カートリッジには2種類存在する。
まずは、『TWIN ADVANCED ROM SYSTEM(通称 T.A.R.S)』。
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対応CD-ROMと専用ROMカートリッジを併用するシステム。
ザ・キング・オブ・ファイターズ’95」と「ウルトラマン 光の巨人伝説」の2本に採用。
ROMカートリッジ方式故、予めカートリッジには必要なデータが焼きこまれている。
その為、1タイトルにつき1本の専用のROMカートリッジが必要となる為、汎用性がない。
コストパフォーマンスにも若干キツイ仕様だった。


この汎用性の問題を解消したのが、『拡張RAMカートリッジ』。
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ROMカートリッジから、データの書き換えが可能なRAMカートリッジに変更したものだ。
拡張RAMカートリッジが1本あれば、拡張RAM対応ソフトがどれでも使用可能。
但し、RAMカートリッジへのデータ転送を行う分、ROMカートリッジよりは処理効率が悪い。
また、汎用性があるので『拡張RAMカートリッジ』単体でも販売された。
※ちなみに、当然ながらT.A.R.S対応ソフトは、拡張RAMカートリッジではプレイ不可能だ。



拡張RAMカートリッジに対応しているソフトにも2種類存在する。
それは、「対応ソフト」と「必須ソフト」だ。
「必須ソフト」は拡張RAMカートリッジが無いと稼動しない。
「対応ソフト」は、拡張RAMカートリッジがあれば、ロード時間の短縮などの恩恵を受け、
カートリッジが無くてもそれなりに稼動するソフトだ。

拡張RAMカートリッジに対応したソフトはソフト単体版の他に拡張RAMカートリッジ同梱版も販売された。



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当初、1Mの拡張RAMカートリッジが採用されていたが、
後によりメモリーの強化された4Mの拡張RAMカートリッジが登場する。
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拡張4MRAMカートリッジ同梱版。
拡張4MRAMカートリッジは、拡張1MRAMカートリッジの上位互換にあたるものなので、
1Mの拡張RAMカートリッジ対応ソフトでも使用可能。(一部を除く)


余談だが、アジアのブート製品で「32M拡張RAMカートリッジ」などの拡張RAMカートリッジが出回ったが、
これは、32Mbit拡張RAMカートリッジなので、純正品の4Mbyteの拡張RAMカートリッジと同容量。
同様に、「16M拡張RAMカートリッジ」は、16Mbit拡張RAMカートリッジなので、純正品の2Mbyteの拡張RAMカートリッジと同容量。
騙されないように・・。
通りすがりのELIZA様にご指摘を受けるまで、自分も気づきませんでした。。


【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪易-極めて難≫
【プレミア度】(極安/安/普通/高/極高)
 ≪極安-高≫