【DC/日本】 新聞広告『セガは、倒れたままなのか?』 (1988年5月21日-22日) ≪セガ≫

イメージ 1

今や伝説となったセガの新聞広告『セガは、倒れたままなのか?』
新聞の一面を全面的に使用。1988年5月21日付けに各新聞紙の朝刊にて展開。

32bit次世代機戦争の敗北をイメージさせる衝撃的な構図。
一見すると、「負け戦」宣言にも見える広告だが、
イメージ 2
よくよく見ると・・『◎明日の広告に続く。』
この日の広告が、翌日に掲載される広告の布石となっていることがわかる。
今回の画像は読売新聞 12版。


ちなみに、日本経済新聞 14版では・・
イメージ 3
『◎明日の広告に続く。(予定)』となっている。
いやいやいや。"予定"じゃまずいだろ。本当に負け戦宣言になってしまう。


日経の方は14版なので、読売の12版よりも情報としては新しい。
土壇場でセガが弱腰になったのだろうか。。
それとも版に関係なく、社会的に影響力の大きい日経新聞には慎重に対応したのだろうか。不明。


尚、この広告が掲載された日の午後にセガは「Dreamcast」を11月20日発売すると発表する。


イメージ 4
翌日(1988年5月22日)の各新聞紙の朝刊にて展開した『逆襲へ、Dreamcast。』広告。
先日に11月20日発売が決定しているにも関わらず、紙面上の広告では『11月X日』となっている。

恐らくDreamcast発売日の決定もギリギリのタイミングになったのだろう。
ちなみに、その後9月になって11月27日に発売延期されることがアナウンスされるので、
結果的にはこの時点では『11月X日』で正解。


この翌月には、これまた伝説となっている自虐CM「セガなんてだっせーよな! 帰ってプレステやろ」が
放送され、『Dreamcast』ブランドの世間での注目度・知名度が著しく向上している。
※テレビゲームに縁の無い高齢世代にも『Dreamcast』という名は知れ渡った。
 但し『Dreamcast』がなんなのかが、わかっていない人も多かった模様。




で。結局の所は『セガは、倒れたままなのか?』の問いに対する厳しい現実の回答は、
『逆襲しかけるも、返り討ちにあって止めを刺された挙句、軍門に下る』というオチとなるわけだ。

ま。しょうがないですね。




尚、セガDreamcast製造打ち切りとハード事業撤退を発表した後に、
プレイステーション2へのソフト供給を決めた際にも、新聞に1面広告を出している。
この広告も、バーチャファイターのキャラと鉄拳のキャラクターが共演したもので
なかなかインパクトのあるものだった。

この広告は捨ててしまったので手元には残っていない。



【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪不明≫
【プレミア度】(極安/安/普通/高/極高)
 ≪不明≫
※図書館などで閲覧可能