「Nights_Into_Dreams」 for Sega Saturn Only

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「Nights」はSEGAのSONICチーム作品の中ででも「Sonic」と双璧を成す
オリジナル人気タイトルです。
「Sonic」は今までに数多くのタイトルが発表されていますが、
「Nights」は事実上一タイトルしかありません。
シリーズものならまだしも、正規版は一枚しかでていないにも関わらず
未だに人気のある「Nights」について。。

特徴
当時のゲームは、ストーリー性が重視されてきていました。
が、ストーリー性が重視されている割には、何かの映画のパクリだったり
CGの綺麗さによるハッタリでごまかしたりと、かなり幼稚なものばかりです。
別にパクリやハッタリが悪いとは思いませんが、
それらの要素と、肝心のゲームとが融合されているとは思えません。
もし、「ストーリー性を重視」というのなら、
そのゲーム(遊び)を通して、感動なりメッセージなりを伝えるのが筋でしょう。
しかし、残念ながら現在の「ストーリー性重視」のゲームとは
「ゲームよりもストーリー性を重視」したゲームを指しているようです。
まるで、ビッグ・ワン・ガムですね。
そんなゲーム界の中での良心の一つだったのがNiGHTSだと思います。
このゲーム、オープニングデモから、ゲーム本編、そしてエンディングまで
全てが本当の意味での繋がったストーリーになってます。
いや、表現がおかしい‥。f(^-^;;
ゲームそのものが、ストーリーの大部分になっている‥とでも云うのでしょうか?
いや…ある意味。プレイヤーが創っているともとれる…。
デモムービーの部分も、あえて音声(字幕も)を入れなかった事により
プレイヤー側に、その時の主人公の想いなどを"自由に想像"させる楽しみを与えています。
ただモニターの中で展開されている"様"を、一方的・作業的に受け取る
(結果的に決められたルートを通る)だけの
粗悪なストーリー性重視ゲームとは次元が違います。
このゲームの真のエンディングは、モニターに映し出されるものではなく
プレイした人達の心の中で展開されてゆくのです。(^-^*
凄いや。NiGHTS!
コレだけ聞くとアドベンチャーゲームとかと思うかもしれませんが、
NiGHTS!はなんとアクションゲームなのです。

当時の背景
実は今でも僕は、NiGHTSは世間から正当な評価を受けていないと思っているんです‥。
当時、SEGAは、MD時代以前からあるマイナーというイメージを払拭する意味をこめて、
その看板ともいえる「SONIC」のゲームは国内SSには出さないと公言していました。
結果的は、4本のSONICタイトルが発表されて、そのうち3本が発売されましたけど‥。(^-^;;
そんなヒーロー不在のSSに立ち塞がるPSX、そして押し迫るNINTENDO64の発売日‥。
こんな混沌とした状況下において、SONICに変わる新しい"顔"として‥
そして、SSのキラーソフトとして‥その期待を一身に背負って登場したNiGHTS。
その出来は素晴らしいものでしたネ♪(^-^*
、、でも。
その評価は、イマイチだった。(^-^;
イマイチといっても、評判が悪かったわけじゃないんですが‥。
もっともっと評価されても良かったハズだと思います。
それは、雑誌等の誌面上の評価的にも、売り上げ的にも。
なぜ、NiGHTSの評価がイマイチだったのか理由は、明白です。(^-^:

一つが、時期的にNINTENDO64の発売と重なった為、マリオ64と比較されたこと。
別に、マリオ64と比較するのは構わないんですけど‥。
当時のファミ通の批評で「マリオ64と違って、3D空間を自由に動けないのが残念」というコメントがありました。
これは、ゲームの面白さの比較ではなくて、ゲームの仕様の比較です。
こんな理不尽な評価は見たことがありません。(^-^;;
これは、ゲーム雑誌に限らず、ユーザー側もそう評価していました。
結局、みんなは‥「SSを背負う(マリオ64とも対抗しうる)面白いゲーム」を望んでいたのではなく、
「SS版マリオ64」そのものを望んでいたのです。(T-T
その結果が「期待外れ」というわけのわからん評判‥。(涙)

評判がイマイチだった理由その二が‥
NiGHTS特有の「最初のとっつきにくさ」だと思います。
僕も実は‥発売日に買ったその日は、ほとんどNiGHTSをプレイしませんでした。(^-^;;
何がなんだか、良く分からなくって‥。(大汗)
慣れないと操作しづらいし、ゲームのシステムもよくわかんないしで、
結局その日は、友人と別のゲーム(VF-KIDS)で24時間耐久ゲーム大会を
開催することに相成りました。f(^-^;;
そんな僕がNiGHTSにハマったのは、24時間耐久ゲーム大会終了後、
友人が帰宅し自分もそろそろ睡眠をとろうとした時です。
「寝る前に、ちょこっともう一回NiGHTSやってみるか‥」と軽いタッチでプレイ。
24時間寝ていなく「ネムネムモード」突入中の僕の脳みそと、
NiGHTSの設定がシンクロしたのでしょう‥。
昨日、アレ程「わけのわからないゲーム」だったNiGHTSにハマってしまいました。
「24時間耐久ゲーム大会‥延長戦」に突入です。
あの日、いつ寝たのかは、サッパリ覚えてません。(^^;;;;;
ただ、アドレナリン出血大サービスだったことは、断言できます。
というわけで、このゲーム。楽しむ為には、一番最初に壁があると思います。
この壁を乗り越える前に、諦めてしまう人が‥かなり多いんです。(^-^;;;
壁を乗り越えた先には…空を飛びまくる自由があったのに…。

評判がイマイチだった理由その三が‥
「マルコン」という新デバイスが無いと、100%楽しめなかった事だと思います。
現にゲーム雑誌の投稿で、「面白くない」と評価した人の多くが
マルコンではなく、パッドで操作していた模様です‥。
そりゃ、キツイですよねぇ。パッドじゃ。(^-^;;
これに関連して、その冬のX’mas NiGHTSキャンペーン(体験版の無料配布)で僕が心配したのは
「これは逆に、NiGHTSの評判を落とすことになるのでは?」ということです。
この企画って、新規SSユーザーに「NiGHTSは面白いよ♪」とか
「NiGHTSという面白いゲームがあるよ♪」ということを宣伝する目的もあったかと思うのですが‥。
本体に付属するパッドがマルコンに変わるわけでもなく、
新規ユーザーがわざわざマルコンを買っているとも思えない‥
いわばパッドでの操作でプレイという状況下で、果たしてNiGHTSの面白さが通じるのか?
それって逆に‥。
少なくとも僕の周りでは、心配していたことが現実となりました。

他にもいろいろ原因はあったと思います。
SEGAお家芸「プローモーションのへたくそ」さとか‥。
あのCMは結構好きだったんですけどね‥。(^^
ただ‥プッシュがあまりにも弱かった。
いや、SEGAにとってはかなりのプッシュをしたのかもしれない。
でもそれは、あくまでも「SEGAとっては」の話。
世間は、「SEGAからしょうがないか‥」なんて許してしまうSEGAファンのようには甘くないです。
プローモーションってからには、プロモーションのうまいSCEはもちろん、
他の業種とも張り合えないようではやる意味がないです。
そんな中途半端なプロモーションは、ただの自慰行為に過ぎない。
NiGHTSも、このSEGAの忌まわしい宣伝下手の被害者になってしまったような‥。

結局、NiGHTSの良さは世間にそれほど広まることなく現在に至っていると思います。
もちろん、現時点でもその良さがわかる人は、いっぱいいっぱいいます。
‥が。
もっともっと、多くの人にその良さが伝わっても良いハズなのです。

上記4つの評判がイマイチだった理由を挙げましたが、これは日本国内での話です。
海外では‥それ以前の問題であまりにもSS本体が普及しなかったので
NiGHTSを楽しんめた方は、それこそごく一部ユーザーに限定されていることでしょう。
ちなみに海外版のマルチコントローラーはカラーリングが黒なので
かなりカッコイイです。

今後に
最初に「Nights」は事実上一タイトルしかないと書きましたが(無料配布版を除いて)
昨今、PSOEYETOYのソフト「セガスーパースターズ」のミニゲームなどで
登場しています。
そろそろ、いい加減に新作が欲しいです。来年で10年経ってしまうんですよね。
僕的には、リメイクでも全然十分なんですけど。。