【欧州/MS】 SEGA MASTER SYSTEM/Power Base RGB (1987年発売) ≪セガ≫

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SEGA MASTER SYSTEM/Power Base(以下、SMS)は、海外版マーク3である。
NES(海外版ファミリーコンピュータ)よりわずかに遅れをとりながらも、
北米を皮切りに、南米、欧州、豪州、アジアと発売されていった。
尚、海外版のハードは日本版ハードと違って、
本体に初めからゲームがプリインストールされているバージョンも多くある。
例えば、今回のハードにはハングオンとサファリハントの2本のソフトが内蔵されている。
【参考記事 通常の欧州版SMS】
【欧州/SG】 SEGA MASTER SYSTEM/Power Base (1987年発売) ≪セガ≫

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画像のSMS本体は、フランス版のSMS「SEGA MASTER SYSTEM Power Base RGB」である。
欧州の中でもフランスは他の地域と若干違う仕様のSMS本体だった。
本体自体は他の欧州版と変わらないのだが、映像出力コードにRGBケーブルが標準で付属しているのだ。
日本やその他の国のSMS本体の付属ケーブルは、
RFスイッチもしくはモノラルのAVケーブルだったのだから、なんとも豪華に感じる。
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しかし、フランス版SMS本体がRGBが標準出力なのにも理由がある。
というのも、欧州の映像出力方式は一般的にPAL方式というものを採用しているのだが、
フランスではSECAM方式という違う映像方式を採用している(そのうえ、確かフランス全域ではない)。
周りの国々はPAL方式であるのに、フランスだけSECAM方式なため、
フランスの消費者は他国のAV機器(ビデオ、DVD、ゲーム機などのビジュアル機器)を簡単には利用できない。
そこでフランスの家電メーカーは、家庭用のTVモニターにRGB出力端子を付けたのだ。(正確にはSCART端子)
フランスにおいて、RGB接続は非常に一般的なものらしい。
ちなみにMEGA DRIVEにおいても、フランス版はRGB出力が標準で付属されていた。
【欧州/MD】 MEGA DRIVE RGB (1990年9月発売) ≪セガ≫
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尚、よってフランスではセガハードに限らず、任天堂ハードなどもRGBが標準出力。



【マシン名】
 SEGA MASTER SYSTEM/Power Base RGB (1987年発売)
【価格】
 不明
【メーカー】
 セガ
【スペックはマーク3と同等】
【ETC】
 RGBケーブル×1
 (他の同梱物は他国のSMSと同様)
【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪かなり難≫
 日本の中古市場ではほとんど見かけない。
 フランス人は意外にゲーム好きな方が多く、海外市場でこまめに探せば見つかると思われる。
 値段はお手頃価格で入手できよう。