【日本/SS】 CROSS CARTDEV(Rev.B) / DEV-SATURN (1995年/一般流通無し) ≪CROSS/SEGA≫

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1995年頃から供給された開発キット。
通常のセガサターンを開発用に改造した『DEV-SATURN』と『CARTDEV』の組み合わせにより成り立つ。
非常に高額だったSEGASATURN Target Boxに代わるセガサターンソフト開発マシンである。
【日本/SS】 Target Box Programming box SG4001 (1994年7月15日/一般流通無し) ≪Sophia Systems/SEGA≫

『CARTDEV』の最大の特徴は、超高額だったICE(HITACHI E7000 InCircuit Emulator-PC)を必要することなく
PC/AT互換機・・・つまり、一般的なパソコンでの開発を可能としている点であろう。

この開発キットの登場により、それまでのセガサターン開発における大きな懸念材料だった開発環境整備の
大幅なコスト削減を実現している。
つまり小さなソフト開発会社でも、セガサターンソフトの開発が可能となった。

また、ほぼ同時期にセガは開発用ツールソフトの供給も行っている。
【SS/日本】 SEGA SATURN用開発ツールソフト (1995年頃~) ≪セガ≫

1995年になってやっとセガによる開発環境の強化や開発コストの削減が本格化した形だ。

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まずは、新開発キットの一部『DEV-SATURN』。結構、その名前だけは有名。
外箱は一般的なセガサターンのものと同一のもの。
『CARTDEV』に接続する為に必要なバッファカードが同梱されている。

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『DEV-SATURN』は通常のセガサターン本体を改造したものだ。これもコスト削減に一役買っている。

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各国のリージョンコードを自由に設定可能。
開発サポートマシン『SSチェッカー』と似ているが役割は異なる。
【日本/SS】 SSチェッカー Ver1.01 (1996年/一般流通無し) ≪SI Electronics/セガ≫

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外部の仮想CDエミュレータ接続用のコネクタを装備。

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『DEV-SATURN』正面より伸びているのはNMIケーブル。
このNMIケーブルとカートリッジスロットに挿し込むバッファカードで『CARTDEV』に接続する。

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背面においてもコンポジットケーブルのようなものが伸びる。

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カートリッジスロットに挿し込むバッファカード。
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見た目『パワーメモリー改』な代物。これを用いて『CARTDEV』に接続。



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新開発キットの心臓部『CARTDEV』。

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『CARTDEV』の外箱パッケージ。
ヨーロッパっぽいデザインだなぁと思ったら実際にヨーロッパの開発会社によるマシンだった。

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『CARTDEV』の正面。「Saturn CartDev Rev.B」とプリントされている。
そう。実は『CARTDEV』には、CartDev Rev.AとCartDev Rev.Bの二つのバージョンが存在する。
二つのバージョンの違いを色々調べたが、よくわからなかった。

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『CARTDEV』の背面。PCには一般的なSCSIケーブルにて接続を行う。



上で紹介したCartDev Rev.Bハードは後期版だ。

CartDev Rev.B自体にも、初期版と後期版が存在する。
以下は初期版ハード。
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CartDev Rev.Bの初期版には、セガロゴがプリントされている。
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バッファカードの色も初期版はグレー。初期セガサターン本体と同一の色だ。
正確には初期版のパワーメモリーと同じ色なんだけど。




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付属の『SEGA SATURN CartDev HardWare Installation Guide』

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各マシンの接続方法をわかりやすく図で解説。

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実は『SEGASATURN Target Box』も接続可能。
これで旧来の開発マシンを使用してPCでの開発をすることが可能となる。

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『SEGASATURN Target Box』の場合はやや接続方法が面倒なようだ。

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『CARTDEV』の各種スイッチの設定と電源についての説明。



実は更にセガサターン後期になるとより簡易な開発キットが登場したようだ。
Psygnosis PSyQと呼ばれるその開発キットについて、詳細は不明である。



【マシン名】
 CROSS CARTDEV(Rev.B) / DEV-SATURN (1995年/一般流通無し)
【価格】
 詳細不明
【メーカー】
 CROSS/SEGA
【ゲーム機能のスペックはSEGA SATURNと同等(その他詳細は記事参照)】
【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪極めて難≫