【SS/日本】 セガサターン用ソフト開発ツール CodeScape (1996年頃) ≪CROSS PRODUCTS≫

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セガサターン用ソフト開発ツールの『CodeScape』。
『CodeScape』シリーズはSuperHマシン用の開発ツールとして現在も多用されているようだ。
今回、紹介する『CodeScape』は、セガサターンソフト開発専用の『CodeScape』だ。

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このツールをWindowsマシン(Win95/WinNT)にインストールすることによって、ソフト開発を行う。
それまでのサターン用開発ツールと異なり、今でいう「Visual Studio .NET」のような総合開発環境である。
開発言語はC/C++アセンブラも使用可能なようだ。

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『CROSS CARTDEV』はドングルにより保護されているので、
開発PCのパラレルポートにはドングルを挿入しないと起動しない。
また実質的に、実際に開発するには『CROSS CARTDEV』といった開発マシンも必要となる。
【日本/SS】 CROSS CARTDEV(Rev.B) / DEV-SATURN (1995年/一般流通無し) ≪CROSS/SEGA≫



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セガサターンの開発環境はプレイステーションのそれと比べて非常に敷居の高いものだと
当時の専門誌などで聞いていたから、この開発ツールを初めて見た時には面食らった。

CodeScapeの資料を一通り読んでみたが、
この開発ツールはそれこそVisual Cを彷彿させるような総合開発環境でかなり門戸が広い。
(自分でも開発できそうだと思ってしまった。。いや。無理だけど。)


『DEV-SATURN + CROSS CARTDEV』という低コストを実現した開発マシンの存在など総合して考えると、
1996年に、セガサターンの開発環境は、開発しやすいと評判だったプレイステーションの開発環境と
完全に肩を並べたと言ってよいだろう。(マジで)

開発するうえでセガサターンというマシン自体の特有の「クセ」による苦闘はあっただろうが、
開発環境的には間違いなく快適で優れたものになっている。

問題は・・・開発環境を整えるのにあまりに時間を費やしてしまったということだろう。
1996年のセガサターン市場は既に下降線を辿っている。

もし、もっと早い時期からこの環境が整っていたら・・・ほんのちょっぴり違う状況になっていたかもしれない。

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【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪かなり難≫
【プレミア度】(極安/安/普通/高/極高)
 ≪普通≫