【MD/日本】 メガモデム / テンキーパッド (1990年) ≪セガ≫

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サンソフトが開発を担当したMEGA DRIVEに装着する1.2kbpsモデム。販売はセガ
(モデム開発を担当したサンソフトは通信対応ソフトの開発にも積極的だった)
時代的にTCP/IPがディフェクトスタンダード化する前のものなので、ほぼ独自の通信プロトコルにより、
ネットワークを実現している。
一般販売された通信対応ソフトでは、通信対戦が楽しめた。
※サーバを介すインターネット通信対戦とは違うので、現在でも通信対戦は楽しめる。
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また、『ゲーム図書館』という、ゲームを配信するサービスも実施。
これはまさにwiiの「バーチャルコンソール」を代表とするゲーム配信サービスの先駆け的なものである。
※ゲーム配信については、既にサービス終了。

他にもニュース配信や地方銀行向けネットワークバンキング等のサービスも実施。
※どれもサービスは全て終了
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ネットワークバンキングサービス「メガアンサー」で使用される周辺機器『テンキーパッド
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メガアンサー専用の周辺機器とあって、なかなかお目にかかれない一品


商業的には失敗に終わったが、通信事業における主たるサービスはこのメガモデムで実現している。
この時の技術的な経験が、DREAMCASTへと昇華していったと考えてよいだろう。(よいですよね?)



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尚、知られていない(興味を持たれていない)のだが、メガモデムには複数のパッケージが存在する。

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メガモデムHAA-2951パッケージ。
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純粋にメガモデム単体が梱包されている。


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メガモデムHAA-2952ネットゲーム付属パッケージ。
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ネットゲーム付属とパッケージに表記されているが、自分の所有しているものには
新品であったにもかかわらずソフトは付属されていない。
HAA-2951パッケージ同様、ダミーの発泡スチロールが入れられていた。

尚、HAA-2952はパッケージの型番で、メガモデム自体はHAA-2951である。
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梱包されている取扱説明書も、HAA-2951パッケージとHAA-2952パッケージともに同じ。


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セガゲーム図書館パッケージ。尚、パッケージ型番はHAA-2952。
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ゲーム配信ソフト「ゲーム図書館」が同梱されたもの。恐らく最も有名なパッケージだと思われる。

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梱包されている取扱説明書も、他のパッケージ版とデザインが異なる。



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また、メガモデム本体にも特殊なバージョンが存在するようだ。
これは、「メガドライブRS232Cアダプタ」と呼ばれるもの。
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セガロゴの刻印がされているはずの部分に刻印がない。
販売元がサンサン、製造元がサン電子と表記されている。
サンサンといえば、通信囲碁対局ソフト「サンサン」を発売していた会社としてマニアの間では有名。
恐らく、「サンサン」のソフトと付属して使用されたものだろう。
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RS232Cケーブルがメガモデム本体からのびている。
「サンサン」はメガモデムにも対応していたが、ISDN回線を使用するメガターミナルにも対応していた。
恐らくこのメガモデム(アダプタ)は、メガターミナルに接続する為のものではないかと想像している。



【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪易-かなり難≫
【プレミア度】(極安/安/普通/高/極高)
 ≪安≫