【日本/MD】 TERA DRIVE (1991年5月31日発売) ≪セガ≫

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セガメガドライブのPC化構想の終着地点ともいえるマシンがテラドライブだ。
MODEL1、MODEL2、MODEL3の3タイプを販売。
メガドライブをPC化したというよりは、IBM/PCにメガドライブをくっ付けただけといった方が
相応しい表現といえよう。
実際に、PC機能の部分とメガドライブ機能の部分は独立していた。
ツインCPUを売りにしていたテラドライブだが、その性能は非常に中途半端なものだった。
色々な意味でSC-3000の後継機ともいえる。
キーボードやディスプレイ(別売)、内部チップ自体は非常にクオリティが
高いらしく、スペックの低さが悔やまれる。
専用ソフトとしては「パズルコンストラクション」の1本だけが発売されるにとどまった。
※余談だが、セガ自身、業務用に、このテラドライブを使用していたらしい。。

良くも悪くも非常にセガらしいマシンといえよう。
メガドライブのCPUの68000とZ-80A、それにPCのCPUの80286を足して、
「40BITパワー」というセガハード伝統の愉快なインチキ計算が生まれる契機ともなる。

テラドライブのユニークな点を以下に箇条書きする。
・当時のPCとしては非常にコンパクトでスタイリッシュである
モトローラ製CPUとインテル製CPUが並ぶ稀有なPC
・専用モニター用RGB出力端子だけではなく、AV出力端子も備えている(家庭用テレビへの出力が可能)
・PC部とMD部を同時に起動でき、専用モニター/家庭用テレビに同時出力・稼動が可能
・日本では唯一、世界的にも稀有なRGB出力が標準のメガドライブといえる
メガドライブソフトをクロックアップした状態でプレイできる(やり方はF2キーを押しながら起動)

ちなみにテラドライブは、このマシンだけで後継機がでることなく終わったというのが通説だが、
正確にいうとそれは間違っている。
2年後の1993年に欧州にて、『Amstrad Mega PC』という後継機にあたるマシンが発売されている。
テラドライブと違い、白いボディで、CPUには80386を搭載。OSにはWindows 3.11が採用されている。
更に、その後には、CPUに80486を搭載しメモリーを増強した『Amstrad Mega Plus』も登場した。


【画像について】
・画像の中のセガキーボードは、テラドライブ付属の純正キーボードではありません。

下の画像は、評判の高かった別売テラドライブモニターの箱(中身有り)です。(中身出すのが面倒で。。)
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テラドライブのチラシ。イメージガールの高橋由美子カワユス
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【マシン名】
 TERA DRIVE (1991年5月31日発売)
【価格】
 MODEL1:\148,000/ MODEL2:\188,000/ MODEL3:\248,000
【メーカー】
 セガ
【CPU】
 80286(10MHz)+68000(7.6MHz/10MHz)+Z80A(3.58MHz)
【MEMORY】
 RAM
  MODEL1:メインRAM640KB/ MODEL2:メインRAM1MB/ MODEL3/メインRAM2.5MB
  ※MODEL1,2は本体メインボード上(SIMM)で最大2.5MBまで拡張可能
 VGA用VRAM 256KB、VDP用VRAM 128KB、サウンド用RAM 16KB
 ROM
  BIOS ROM 128KB、JIS 第1・第2水準漢字ROM
【GRAPHIC】
 VGAモード:640×480dots(262144色中16色)
      320×200dots(262144色中256色)
 VDPモード:320×224dots(512色中64色)
【SOUND】
 PCM1声、BEEP1声、FM音源6声、ノイズ1声、PSG1声
【ETC】
 FDD(3.5inch2HD)  MODEL1:1基内蔵/ MODEL2:2基内蔵/ MODEL3:3基内蔵
 HDD  MODEL3:30MB1基内蔵(DOS/V初期導入済)
 時計機能 バッテリーバックアップ
 拡張スロット AT-BUS準拠 HALFSIZE BOARD×1
 キーボード JIS標準配列 106キー
 映像出力 アナログRGB(15PIN 15/31KHz)+VIDEO(TV)
 インタフェイス プリンタ×1/シリアル(RS-232C)×1/マウス×1/コントロールパッド×2/メガドライブEXT.
【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪かなり難≫
 MODEL3は中古市場でたまに見かける。
 市場価格はそんなに高くないが、この時代のPCにしては高額といえよう。