【日本/PICO】 MIXT BOOK PLAYER COPERA (1993年発売) ≪ヤマハ≫

イメージ 1

YAMAHAより発売されたピコ互換機のCOPERA(コペラ)である。
ピコのソフトはコペラで使用可能だが、コペラ専用ソフトはピコで稼動することはできない。
そういう意味ではピコの上位互換機と呼んだほうが相応しい。

イメージ 2

コペラはピコとほぼ同じアーキテクチャなのだが、違う点が幾つか存在する。
それはサウンド関連機能の充実さだ。
まず、ピコと違いFM音源を搭載している。
※このFM音源メガドライブの搭載されているものとは違うものだ。
またピコがモノラル出力のみだったのだが、コペラではステレオ出力を実現している。

イメージ 3

そしてコントロール端子、マイクロフォン端子、そしてMIDI入出力端子を装備。
コントロール端子にはメガドライブ用のパッド、マウス等を接続可能。
マイクロフォン端子にはマイクを接続し、カラオケ、音声認識が可能。
(ちなみに本体には小型マイク同梱)
MIDI端子には外部にMIDI音源を接続することにより効果音の追加が可能となる。
それ以外にも、利用用途は不明だが、拡張用スロットも存在する。
コペラは非常に贅沢なマシンといえよう。

特にサウンドへの拘りが垣間見れるマシンだが、それには明確な理由がある。
そもそもコペラは、一般市場向けのハードというよりは、子供の音楽教室等の教育機材として、
主に販売されていたのだ。
本体価格がピコの2倍近くしたのも、業務用マシンとしての位置づけからだろう。


尚、ピコの互換機としては、コペラの他にもイマジニアから育脳塾というハードも同時期に登場した。
性能はピコとまったく同一のもので、本体のカラーリングが違う。
育脳塾専用ソフトも存在するが、ピコでも使用できる。ピコとは完全互換機という位置づけだ。
コペラも育脳塾も後継機が登場することなく、程なくして市場から消えていった。



【マシン名】
 MIXT BOOK PLAYER COPERA(MMG-1) (1993年発売)
【価格】
 不明
【メーカー】
 ヤマハ
【CPU】
 MAIN:68000(7.67MHz)
【MEMORY】
 RAM 64KB(68000用)
 VRAM 64KB
【GRAPHIC】
 GRAPHIC 512色中60色同時発色可能
 スプライト80個・スクロール2枚搭載
【SOUND】
 PSG3音+ノイズ1音
 FM音源
 ADPCM音源
【ETC】
 コントロール端子 1ヵ所
 MIDI入出力端子
 マイクロフォン端子
 タブレット/タッチペン
 カートリッジ スロット/拡張スロット 各1ヵ所
【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪かなり難≫
 中古市場ではたまに見かけることがある。
 値段はお手頃価格で入手できよう。