【SG/北米】 MASTER SYSTEM用カートリッジ (1986年頃~) ≪SEGA OF AMERICA/Tonka≫

イメージ 1

北米版マーク3のMASTER SYSTEM用カートリッジROM。(北米での流通のみを前提としたソフト)

販売・製造元は、セガ現地法人SEGA OF AMERICA」(通称SOA)、
もしくはセガより製造販売を正式に委託されていた「Tonka Corp」。
通常の海外版と違い、マニュアルやパッケージの説明文は、英語のみで表記されている。

イメージ 2

イメージ 3
当初は現地法人SEGA OF AMERICA(通称SOA)より供給。
取扱説明書が日本版同様に縦長なのが特徴。
カートリッジの形状は、欧州地域同様に横長で、日本版と異なる。

マーク3を海外向けにカスタマイズしたMASTER SYSTEMで海外市場に挑んだセガだが
当初の売れ行きは思ったほどではなかったようだ。

折りしも、当時のセガは株式上場を狙っていた時期。
本社にはMASTER SYSTEM本体の不良在庫が積みあがっていた為、
上場の審査に影響を与えかねないとかなり頭を悩ませていたようだ。

イメージ 4

イメージ 5
88年辺りから、Tonka Corpに北米市場でのMASTER SYSTEM販売業務を委託。
不良在庫に悩んでいたセガを救ったのがこのTonka(トンカ)だった。
Tonka社長がMASTER SYSTEMに関心を持ったのがきっかけで
Tonka側からの申し入れにより、販売業務を委託したようだ。
この頃のセガは抜群に運がよい。

イメージ 6
パッケージ側面及び裏面。

イメージ 7
90年代になると、セガはまた北米市場に乗り出す。
基本、欧州版のソフトをそのまま北米市場に持ってきたものが多いのだが、
画像のソフトのように、稀に英語表記のみの北米市場向けソフトも存在するようだ。
(欧州向けのソフトは数ヶ国語表記)

尚、画像の「GOLDEN AXE WARRIOR」は、あのゴールデンアックスRPG版。
ゲームギアの移植ではなく海外MASTER SYSTEMオリジナル作品。
ゼルダの伝説タイプのアクションRPG(そっくり過ぎでゼルダのパクリ説も有り)でかなり評判が高い。是非!

イメージ 8
北米版「コラムス」。最末期になると北米版も欧州版同様にちょっぴりオサレなデザインになる。


【参考】
イメージ 9
北米版(左側)と欧州版?(右側)との比較。
欧州で流通していた思われるバージョンの取扱説明書は横長なのである。
ちなみに、「Black Belt」は、日本の「北斗の拳」の海外版。
中裕司氏の作品として有名な名作「北斗の拳」だが、
この海外版「Black Belt」への移植作業自体も、中裕司氏がノリノリで直接携わった。
中氏演出の「インチキ・ジャポネス」テイストはかなりオススメである。



【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪難-かなり難≫
【プレミア度】(極安/安/普通/高/極高)
 ≪普通-高≫