【北米/MD】 GN Twin(Black Color) (2007年発売) ≪yobo≫

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今回紹介しているハードはパチモノ(バチモノ)ハードです。
パチモノなんて紹介して良いのかどうか・・・兼ねてより迷っていましたが、
・パチモノのクズハードの中にも目を見張るハードがある
・当サイトの「セガ プチレア百花」では、思いのほか極普通にパチモノアイテムを紹介している
といった点で、「セガハード百花」においても、選りすぐりのパチモノハードだけは紹介することにしました。

昨年(2007年)に話題になった任天堂ファミリーコンピュータセガ メガドライブのコンパチマシン。
元祖は、『Gen-X Dual Station System』というマシンで、これはGENESIS3に酷似した形状のハード。
NES(海外ファミリーコンピュータ)とGENESIS(海外メガドライブ)のソフトが一台でプレイできる。
今回紹介する『GN Twin』も『Gen-X』と同機能のマシンで、NESGENESISのプレイが可能。
ブラックカラー、シルバーカラーが存在する。
他にも『MD2FC』というファミリーコンピュータメガドライブがプレイできるアジア仕様なマシンも存在。

いずれのマシンも、かつてのライバル会社同士である任天堂セガのハードが夢の合体!というわけで
世界中のごく一部で話題になった。
いくらセガがソフトメーカーに転換しようともこんなハードが正式に開発されるわけがなく
おもいっきり非ライセンス商品だ。


任天堂の8Bitマシンと、セガの16Bitマシンの合体と聞くと、
なんとも妙な組み合わせに感じられるが、
任天堂ファミリーコンピュータ(NES)と任天堂スーパーファミコン(SNES)の合体マシンも
同じメーカーから同時期に発売されている。
セガ マスターシステムセガ メガドライブ(GENESIS)の合体マシンは発売されていない。
つまりこれは、ハードの普及率に則った組み合わせなのだ。
8Bitマシンは任天堂がトップシェアを握り、16Bitマシンは任天堂セガが二分した事を表している。

もし、セガ マスターシステムセガ メガドライブなマシンが登場することになったら、、
マスターシステム機能にFM音源が載せられるかどうかでその価値も変わってくるのだろう。。


話は戻る。
非ライセンスハードながらも、お手軽にスイッチ一つでファミコンのソフトとメガドラのソフトが
切り換えられるのだから、非常に便利な一品。
但し、伝え聞くところに寄れば・・・だが、
ファミコンの部分の機能はあまり良くないらしく、稼動しないソフトも幾つか存在するようだ。
メガドラ機能に関しては、なんとTEC TOY製の基板が流用されているものもあるらしく、
比較的、性能も良いらしい。
以上の点から考えても、どちらかというと任天堂マニア向けというよりも
セガマニア向けのハードなのかもしれない。
セガマニアなら、本格的にではなくとも気楽にNESソフトがプレイできる点で有用だろう。
NES版のセガゲーをプレイするぐらいなら充分。


ちなみに、コントローラパッドの端子がオリジナル仕様になっていて
既存のコントローラーパッドが流用できないのは残念な所。


もしこのハードが、NESとSMSのコンパチマシンだったら良かったのに・・・と、
思って試してみた実験の画像が↓
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NES用カートリッジスロットには、テンゲンNES版「忍」ソフト。
GENESIS用カートリッジスロットには、Loose Logic製SMSコンバータ「M8C」を装着。
【MD/日本】 MD 8BIT CONVERTER~M8C (2005年) ≪Loose Logic≫
その「M8C」には、ブラジル版「忍」と日本版「忍」をセット。
※M8CにSMSソフトを2本セットしたのは単なる余興。壊れる可能性もあるので真似厳禁。

これで理論上は、NESとSMSのコンパチマシンになった!・・ハズなのだが、残念。
「M8C」と『GN Twin』の相性が悪かったらしい。
SMSソフトは、画面こそ綺麗に表示されるものの、十字キーの操作が不可能。(ABボタンは可)

夢の「NESとSMSのコンパチマシン」は夢で終わった。
タイトル画面の比較ぐらいなら簡単にできるのだが。。
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上段がNES版「忍」下段がSMS版「忍」



【マシン名】
 GN Twin(Black Color) (2007年発売)
【価格】
 $30~$40前後
【メーカー】
 yobo
【スペックはNES及びGENESISと同等】
【入手容易度】(易/やや難/難/かなり難/極めて難)
 ≪難-かなり難≫
 海外通販などが利用できれば、少しの努力で入手可能。
 日本ではあまり流通していない。